週の真ん中水曜日は、小説の日。
スポーツを題材にした小説はなんでも読んでいる。「陸王」みたいなタイトルで、もちろん競歩の話(「陸王」も超おすすめ)。額賀さんはひと言でいうと青春小説の名手だと思っている。他にもたくさんオススメ本ある中で、これは陸上選手×小説家という、このブログにドハマりな作品なので張り切ってレビュー。
天才高校生作家としてデビューはしたものの、その後伸び悩む大学生作家が、箱根駅伝を断念して競歩に転向した選手と出会って見事な再生――という王道のようでそうならない、そうしないのが額賀作品。
小説家の忍も、競歩選手の八千代も、歯がゆいくらいに悩むし、勝てないし、凹んでるしで、なかなかお互いに拳を交わしたりしない。それが青春と言えばそう。どちらかというと、競歩の小説を書くために取材する側の忍が、競歩にストイックに打ち込む八千代に影響されて、と言う面が強い。競歩について知らない忍目線で話が進むので、知識がないところからでも楽しめる。
二人がじわじわと壁を打ち破っていく姿にじわじわ引き込まれていくし、脇役のキャラも立っていてテンポもよく、読後感も爽快。全ランナーと陸上ファン、青春小説好きにもオススメ。
競歩は実は「最も過酷な競技」と言われていて、50kmを4時間歩き続けるのはマラソンより長い闘い。ランナー目線で驚くのは、競歩のトップ選手のスピードはキロ3:50くらいというから半端ない。僕の昨日のレペより速く「歩いて」いる。しかもフォームにたくさんの制約があって、反則を繰り返せば失格になる。それを50kmという長丁場、という世界のキツさはちょっと想像できない。
この小説を読むと、競歩を観戦する力がつくし、見方もかなり変わるはず。マイナー競技とはいえ日本人選手のレベルも高くて、メダルの期待も高い。マラソン・駅伝が好きな日本ではもっと人気になってもいい競技だと思うようになった。
東京オリンピックで観戦する気満々だったけど、会場が皇居外苑から札幌に変更になってしまっている。まぁそもそも、オリンピック自体、本当にどうなるんだろう。
本日のジムメニュー備忘録
・スクワット【バーベル60・50・40kg×10】
・大臀筋(ケツ)のワークアウト5種
・レッグエクステンション
・ベンチプレス(パーソナル後、自習)
左の大臀筋が右と比べてうまく使えていないのを意識して。
右利きで左右差があるのは当然なので、弱点を減らす作業。
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